2012年02月25日

「右の頬 打たれば左 頬を出し 耐えて赦せよ オジーの教え」

私の母方の祖父は新垣徳唐といい、沖縄県の中部中城村で父新垣徳眞と母カマの長男として生まれました。明治十二年二月のことです。

とても聡明で、心優しい穏やかな性格の上、手先が非常に器用で、あらゆる生活の道具を独自に考案し作り上げるという独創的なおじいちゃんでした。

二十四歳の時、呉屋カミと結婚し、その後四男一女に恵まれますが、悲しいことに三男を四カ月の頃に病気でなくし、続いて次男を二歳六カ月の時、長男を十五歳、四男を三十三歳の時に病気で亡くします。なんと結婚後南米へ移民した一人娘の長女をも病気で失ってしまいます。

そして、さらには最愛の妻カミおばあちゃんも、四男の出産が原因で病気になり、徳唐おじいちゃんが二十八歳の時亡くなってしまいます。

まさに地獄の苦しみです。

でも徳唐おじいちゃんは、決して自暴自棄になることなく、誠実に働き子供たちを必死に養いました。

徳唐おじいちゃんが三十九歳の時、宮里ウサおばあちゃんと再婚します。私の母の母、すなわち私の実祖母です。その後四男二女に恵まれました。その最初の女の子が私の母です。

過去の苦しみを忘れ、幸せをかみしめるひと時が訪れました。徳唐おじいちゃんは、八男三女、十一人の子供に恵まれたことになります。

しかしながらその幸福な時もつかの間、やがてその幸せに満ちた笑い声も軍歌・軍靴の音にかき消されてしまいます。沖縄を吹き荒れた戦争の惨禍、鉄の暴風により、さらに四人の子供たちと共に自らの命も失ってしまいました。十一人の子供たちの中、実に六人の子供の死を看取らなければならない、本当に狂おしいまでに悲しくつらい人生です。

でも、そのような耐え難い悲しみに打ちのめされながらも、徳唐おじいちゃんが、常に私の母に諭し教えていた事柄の中に、次のような教えがあります。

「人は、右の頬を打たれたら、左の頬をも差し出すようでなければなりませんよ。」

「これからの時代は、三本の指で生活ができるような時代になります。どのような状況でも、熱心に勉強しなさい。」

徳唐おじいちゃんは、クリスチャンではありませんでしたし、聖書を持っていたわけでもありません。ただ、聖書の中で教えられているひとつの教えを自らの信念として、生活の中で実践していました。

六人の子供を失うという耐え難い試練に会いながらも、天を恨むでもなく、悲しみや苦しみに耐えつつ、自らの心を磨き、人を赦し愛することと熱心に学問に励むことの大切さを子供たちに教え諭しました。

徳唐おじいちゃんは、試練や苦難・悲しみが、決して人をつまずかせるものではなく、それを受け入れ、耐え、乗り越えるべく最善の努力をする人を精錬するものであることを自らの生きざまを通して教えてくれました。

そんな徳唐おじいちゃんを、私は心から尊敬し、誇りに思っています。

真理を真心込めて実践する人は、どのような宗教どのような宗派にいても、神がその恵みの御手を控えることはないと確信しています。もちろん、完全な救いを得るには、完全な福音の真理に従う必要があります。幸いなことに、福音を聞く機会なくしてこの世を去った方々には必ずそのような機会が与えられるのです。完全に公平な神さまは、深い慈愛を持って道を備えて下さっておられます。

「右の頬 打たれば左 頬を出し 耐えて赦せよ オジーの教え」

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2012年02月15日

「老夫婦のほほえましい絆−主なる私はあなたの右手をとって助ける」

愛する子供たちへ

私が幼い頃の実家の前には、美しい一本松のある泉の方向に向かって緩やかな長い坂がありました。

カトリック系教会のハイビスカスでできた垣根のそばを南に伸びる、緑に囲まれたとても風情のある坂でした。私たちにとって幼い頃のたくさんの思い出が詰まった本当に懐かしい、郷愁を感じさせる特別な坂道です。

ある暑い夏の日の午後の光景が目に浮かびます。

当時では珍しい白い半袖のワイシャツに棒ネクタイ、薄いグレーのズボンにシルクハットのような帽子をかぶったおじいちゃんとハワイのムームーにも似た沖縄独特の生地柄でできたワンピースの服に身を包み、沖縄ではカンプーと呼んでいますが、白髪を丸く結い上げたかわいいおばあちゃんが、二人とも杖をつきながら坂道をゆっくりと登っていきます。

アスファルトのまだ敷かれていないでこぼこ道は、夏の午後の日差しに真っ白に輝き、目も開けられないほどの照り返しです。

所々木々や特に枝を張ったリュウキュウマツの枝で涼しげな木陰も点在するその坂は、頂上手前で急に険しくなります。

そこにさしかかる頃、おじいちゃんはおもむろに右手の杖を左手に持ち替え、右手でおばあちゃんの左手を取り優しく引き始めました。

互いに手を取り、互いを気遣い合いながらゆっくり登っていく様子は本当にほほえましく、幼い私たちの心にとてもさわやかな印象を残しました。

大きくなって結婚して、どんなに年を取ってもあのおじいちゃんおばあちゃんのように仲のよい夫婦になれたらいいな、と思いました。

主はイザヤ書で次のように語っています。

「あなたの神、主なるわたしはあなたの右の手をとって あなたに言う、『恐れてはならない、わたしはあなたを助ける。』」(イザヤ書41章13節)

「恐れてはならない、わたしはあなたと共にいる。驚いてはならない、わたしはあなたの神である。わたしはあなたを強くし、あなたを助け、わが勝利の右の手をもって、あなたをささえる。」(イザヤ書41章10節)

あの優しいおじいちゃんのように、主はどのようなときでも私たちの右手を取り、支え助けて下さいます。私たちが主と交わした聖約に忠実である限り、人生のどのような険しい坂道にあっても、優しく右手を取り、勝利を得させて下さいます。そのことは真実です。(おやじより)

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2012年02月08日

「家庭の守り手」

<家庭訪問メッセージ>
2012年2月号『リアホナ』

「家庭の守り手」

ゴードン・B・ヒンクレー大管長(1910−2008年)は1995年の中央扶助協会集会で「家族―世界への宣言」を発表したとき、次のように述べています。「皆さんは家庭の守り手です。子供たちの生みの母です。子供たちを養い育て、生活の習慣を教え込むのは皆さんです。神の息子、娘を養い育てることほど神に近い仕事はありません。」(ゴードン・B・ヒンクレー「世の策略に対抗して立つ」『聖徒の道』1996年1月号,114)

それから17年近くにわたって、この宣言は、わたしたちの最も重要な責任の中心にあるのは家族と家庭を強めることであるということを力強く教えてきました。それはわたしたちが現在どのような状況にあろうと同じです。現在中央扶助協会会長会第二顧問を務めているバーバラ・トンプソンは、ヒンクレー大管長が最初に宣言を読み上げたとき、ソルトレークタバナクルにいました。トンプソン姉妹は次のように回想しています。

「すばらしい集会でした。メッセージの重要性を実感しました。また、そのときこのように考えました。『これは親に対するすばらしい導きであると同時に,大きな責任でもある』と。また、自分は結婚していないし、子供もいないから、自分にあまり関係がないと、一瞬考えました。しかし、すぐに考え直して『でもやはり自分にも関係がある。わたしは家族の一員だ。娘であり、姉であり、おばであり、いとこであり、めいであり、孫娘なのだ。わたしにも責任があり、祝福もある。なぜなら、わたしも家族の一員なのだから。たとえ家族の中で生きているのがわたしだけだとしても、それでも神の家族の一員であり、ほかの家族を強めるのを助ける責任がある』と考えました。」

幸いなことに、わたしたちは自分たちの務めを独りで果たすわけではありません。トンプソン姉妹は次のように述べています。「家族を強めるうえで最も大きな助けになるのが、キリストの教義を知り、それに従い、主に頼って助けを求めることです。」(バーバラ・トンプソン「わたしはあなたを強くし、あなたを助ける」『リアホナ』2007年11月号,117)

詳しくは末日聖徒イエス・キリスト教会公式ホームページをご覧下さい。

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2012年01月31日

「てぃんさぐぬ花−最も大きな親孝行」

Housenka01.jpg以前にも紹介したことがありますが、私は、詩人須永博士さんの作品(詩)が大好きです。

須永さんの作品は、つらく悲しい人の痛みを自分の痛みとして感じて励ます温かさと優しさに溢れています。同時に良き事柄に向かって前向きに立ち向かっていく強さを教え、またそれを与えてくれます。

そんな須永さんの作品の中でも、私は次の詩が大好きです。

  父ありて我が強さあり
  母ありて我が優しさあり
  父母の姿いつも忘れられず
  いつも我が人生の心の支えなり

        須永博士

戦前戦中前後の本当に厳しい中を必死に生き抜き、本当に貧しい中私たちを養い育んでくれた父母には、どれだけ感謝しても感謝し切れません。お金も地位も何もないごく平凡な人生を送る中、どんな時でもありったけの親の情愛を注いで私たちを養い育んでくれた父や母。子供たちの成長と幸福を一心に願い、すべてを捧げてきた両親へのご恩は、一生かけてもお返しできるものではないと感じています。

ただ、もしも唯一ご恩返しができるすべがあるとするならば、それはささやかながらも幸福な家庭を築き、両親から受けたすべての良きものと愛情を同じように自分の子供たち、ひいては周りの方々に注いでいくことだと思っております。

もちろん言うは易く行うは難しですが……。
特に私のような凡人には本当に大きなチャレンジです。

沖縄には、人の道を指し示し、良き事柄へと人を誘う珠玉のような黄金言(クガニクトゥバ)と呼ばれるものがあります。先人の深い洞察と知恵に基づいて語られた数々の格言です。

次の琉歌もその一つです。(琉歌については最下に説明)
         
            ちみさち      うや ゆしぐとぅ ちむ
「てぃんさぐぬ花や 爪先に染みてぃ 親ぬ諭言や 肝に染みり」

「てぃんさぐぬ花」とはホウセンカのことです。その花びらを指先ですりつぶし、出てきた淡いピンクの汁を爪につけて染めると、その色は決して落ちることがありません。

そのように、父親や母親の教えを決して消えることのないように心に染め、すなわち心に深く留めて、それを行いなさいという意味の歌です。

本当にすばらしい教えだと思います。

私たちのことを本当に愛し大切に思ってくれている両親が、その子や孫たちの幸せを願って与える正しい教えや諭しを、真に心に留めて行い、その期待のままに幸せな人生を送ること、もしかしたらそれが物やお金に勝る最も大きな親孝行−ご恩返しかもしれません。

これは、私たちを深く愛し見守る神さまとイエス・キリストさまの慈愛とご恩に報いることにも相通ずるような気がします。完全な救いに至るすべての真理を熱心に求め、主の贖いとその恵みに頼りつつ、感謝と愛を込めて行い、御旨に適った真に幸福な人生を送ること、それこそが神が最も喜ばれる親孝行なのでしょう。

            ちみさち      かみ ゆしぐとぅ ちむ
「てぃんさぐぬ花や 爪先に染みてぃ 神ぬ諭言や 肝に染みり」


※「琉歌」とは奄美・沖縄・宮古・八重山諸島に伝承される叙情的
   短詩形歌謡の総称。
   短歌形式の琉歌は、8・8・8・6 の30音からなる定型短詩です。

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2012年01月23日

「正しい価値観を家庭で教える10の方法」

<正しい価値観を家庭で教える10の方法>
       PDFファイルはこちら

 子供たちに優れた価値観を教える最良の場所は家庭です。この価値観は私たちの行動を導くものとなり、善悪の判断を下す際の基準となります。時間やお金の使い方はその人の持つ価値観に左右されます。なにに価値を置くかによって、人生における優先順位は大きく左右されます。

 両親は自分たちが何を話し、どのように行動するかによって、子供たちに価値観を教えます。したがって、どのようなことに価値を認めるかについて両親は意思を統一しておく必要があります。正直、礼儀、奉仕などは、あらゆる家庭が価値観の中に加えるべき事柄です。幼い時から道徳的な価値の大切さについて学び、実行している子供は一般的に、成長した後々まで賢明な判断を下すことができるものです。若いときに行なう決断が人生全体に影響を与えることを子供たちに教えてください。

 正しい価値観を教えない親は、人生に立ち向かうために必要とされる堅固な基盤を子供たちから奪っていることになります。末日聖徒イエス・キリスト教会のゴードン・B・ヒンクレー大管長はこのように述べています。「家庭はあらゆる真実の徳を育てるために苗床です。家庭で正しい価値観を教わらないと、子供たちはそれをまったく教わらないまま成長することになりかねません。」

 この小冊子には、子供たちに正しい価値観を家庭で教える10の方法が提案されています。

1.家庭において子供たちに責任を与える

Family06.jpg 両親は家族に対して模範を示すとともに、家庭にとってなにが大切かを教える必要があります。子供たちに正しい価値観を教えることは、子供たちが人格を築いていくための堅固な基礎を与えることです。したがって、正しい価値観を教え、それに基づいて自分が生活することによって、あなたは家族と社会の安寧に寄与することになるのです。家庭の中で子供たちを正しい方向に導いていくことは、情緒的に健全で、愛にあふれた、心遣いの行き届いた家庭環境を確立することにつながります。

 「聖書」にはこのように記されています。「子をその行くべき道に従って教えよ、そうすれば年老いても、それを離れることがない。」(箴言22:6)幼いうちから子供たちに責任を与えることによって、道徳的な価値観の核となる部分を植え付けることができます。このような価値観を持つ子供は他人から言われたことでなく、自分が正しいと考えることを行ないます。

 子供たちを家庭の責任に参加させる必要があります。それらの義務を果たすときに、彼らは自分を管理すること、責任を果たすことを学び、更に労働を重んじる精神を養います。子供たちが自分でできる責任を家の中から探してください。幼い子供たちには小さく、簡単な仕事を与え、成長するに従って大きな責任を与えます。

 ある両親は、3歳児の息子に自分のおもちゃを片付けたり、ペットの世話をする兄や姉の手伝いをしたりするなど簡単な家事を任せています。8歳の娘にはベッドメイクや皿洗いをする親の手伝いなど、多少複雑な仕事を任せています。このようにして子供たちは幼いときから働くことと責任を持つことを学んでいます。

2.子供たちの目標設定を手伝う

Family07.jpg 子供たちに自分で人生の進路を決めさせるようにしなければなりません。たとえ若いときであっても、そこで下す決断は将来に大きな影響を与えることを子供たちに教えてください。健康、道徳、教育などに関する決断は、人生に大きな影響を及ぼします。短期目標と長期目標を立てさせることを通して、子供たちに価値のある大切な事柄について教えることができます。

 子供たちと一緒に将来の計画について話し合ってください。関心を持っていることや夢を尋ねます。子供たちに決断する能力があると信じていることを伝えてください。子供たちの話に耳を傾けるとともに、感じていることや意見を述べるよう励ましてください。その後で、あなたの考えを話すようにしてください。

 子供たちが家庭で学んできた大切な事柄について話し合ってください。それらが子供たちの将来の決断にどのような影響を与えるかについて意見を交換してください。

 ある父親は毎年新しい学年に進む前に、子供たち一人一人と年間の目標について話し合っています。父親と子供たちは一緒に、それらの目標が短期目標と家族目標を達成するためにどのように役立つかを評価しています。

3.模範によって教える

Family08.jpg 特に親子の関係では、行動は言葉よりも説得力があります。あなたの行動は善きにつけ悪しきにつけ子供たちの生涯の行動に大きな影響を与えます。なぜならば、子供たちはあなたを観察して、大人が取るべき行動を学んでいるからです。どのような価値観を持つべきかについてただ単に説教するよりも、子供たちに望んでいる生き方をあなた自身が実行することの方が、大きな影響を与えます。例えば、子供たちと一緒に教会へ行って礼拝することは、子供たちを教会へ送り出すことよりもはるかに力強い印象を与えます。

 あなたの行動が子供たちの行動にどのような影響を与えているかについて考えてください。以下の質問に自問自答してみてください。

・わたしは口論をどのように解決しているだろうか。子供たちには、口論をどのように解決するように望んでいるだろうか。
・わたしは他の人についてどのような話し方をしているだろうか。子供たちには、他の人についてどのように話すことを望んでいるだろうか。
・わたしは人々とどのような接し方をしているだろうか。子供たちには、人々とどのように接することを望んでいるだろうか。
・わたしは働くことについてどのような姿勢で取り組んでいるだろうか。子供たちにはどのような姿勢で働くよう望んでいるだろうか。

4.家族の歴史を研究する

kiroku01.jpg 家族の歴史を教え、親族とのきずなを強めることは、子供たちに帰属感を与えるとともに、自分を正しく理解させることができます。

 子供たちに先祖の生涯に起こった出来事などを話してください。親戚の人々が知っている話を交えると先祖についてさらに新たな部分を浮き彫りにすることができます。
親戚の集いに出席してください。また、定期的に親戚を訪れてください。

 先祖に関する物語、写真、可能であれば録音テープを複製して子供たちに与えてください。

 ある家族は系図図書館や親戚から情報を収集して、家族歴史を編さんし、家族全員に配りました。この歴史書には先祖の写真、生涯に起きた出来事、系図表、先祖が書いた手紙が収められています。

5.家族とともに奉仕する

Family17.jpg 人々に奉仕することを通して、両親は基本となる大切な価値観を子供たちに教えることができます。子供たちは奉仕を行なうことによって、親切、犠牲、哀れみ、与えることなどについて貴重な教訓を学ぶことができます。

 地元の奉仕団体や慈善団体に連絡して、あなたの家族がどのように参加できるかを尋ねてください。例えば、困窮者のための無料食堂やホームレスの宿泊所で奉仕することができるでしょう。

 教会または地域社会を通じて奉仕する機会もあるはずです。例えば、近所に住む病気の人のために子供たちと一緒に夕食を作ったり、老夫婦のために家の中の仕事をしてあげたりすることができるでしょう。

6.家族の伝統を築く

Family16.jpg 家族の伝統とは、通常、世代から世代へと伝えられてきた家族の定期的な活動またはイベントを指します。休日に実施するのが一般的になっています。家族の伝統は、共通の受け継ぎを持つものとして両親と子供を結びつける上で、家族にとって特別な意味があります。家族の伝統を継続させたり、あるいは新しく始めたりすることによって、自尊心や一致、精神的な安定を養うことができます。また、家族の伝統を通して大切な価値観を心に植え付けることもできます。例えば、キリスト教徒の多くはクリスマスイブに、家族でイエスの誕生の物語を読みます。この伝統は家族の心を一つにして、家族の価値観や宗教上の信仰を強める働きがあります。

 あなたの家族の伝統について考えてください。
・その伝統はなぜ意味があり、また楽しいひとときとなるのでしょうか。
・あなたは家族のどのような伝統が好きですか。
・あなたは子供たちにどのような伝統を受け継がせたいと思っていますか。
・あなたの家族の伝統を通して、どのような価値観が強められるでしょうか。

7.メディアを監視する

Family19.jpg テレビやメディアが原因となって、家族が交わる時間が少なくなっています。子供たちの行動や態度、自分に対するイメージ、世の中に対する考え方を形成するメディアの力は日増しに強くなっています。

 あなたの子供たちが利用しているメディアに注意を向けてください。聞いているもの、見ているもの、読んでいるものについて子供たちと話し合ってください。メディアが描写している好ましくない好意はどのような結果を招くかについて子供たちに理解させてください。

 子供たちが好んで利用しているメディアの質と内容を注意深く評価してください。子供たちがメディアに関連して過ごしている時間を監視してください。メディアに代わるものを子供たちに与えてください。

8.教えるべき時を察知する

Family12.jpg 親としての責任を立派に果たすには観察力を養うことが必要です。子供たちの必要と欲求に関心を払って、生活を管理する方法を教えるべき機会を見逃さないよう注意してください。

 日常的に経験している事柄の中から大切な教訓を教えるとができます。イエスに従った人々がたとえ話から大切な原則を理解したと同じように、あなたがふだんの生活の中から教えることによって子供たちは価値のある事柄を理解し、実践することができます。

 例えば、子供と一緒に庭を散歩しているときに、適切に世話をすること、悪いものを良いものの中から取り除くこと、正しい生活がもたらす報いなどについて話すことができます。このような教えは子供の心に価値観を植え付け、それは生涯を通じて決断のときに役立つものとなります。

 家族の標語や暗記ゲームなどを利用して、家族が大切にしている事柄を覚えさせてください。以下に、幾つかの例を挙げます。

「勇気を持たなければ、真理は存在できない。真理がなければ、徳は生じ得ない。」 ― ウォルター・スコット卿
「人は自分のまいとものを、刈り取ることになる。」 ― ガラテア6:7
「正直こそが最良の方策です。」 ― ドン・キホーテより
「正すことによって多くのことが成し遂げられる。しかし、励ましはそれ以上のことを成し遂げる。」 ― ヨハン・ウオルフガング・フォン・ゲーテ

 子供たちに善と悪の区別を教えてください。善または悪を選ぶことによってもたらされる結果や、家族の規則を守るまたは破ることがもたらす結果について話し合ってください。子供たちが正しくないことを選択した場合、その結果について迅速にまた常に一貫した態度で対応してください。あるいはそのまま放置する方法もあります。

 店を出ようとしたとき、母親は息子がお金を払わずにおもちゃを持って来たことに気づきました。母親は品物を返させるために、すぐに息子を連れて店に戻りました。警備員は正直について少年に話ししました。この母親はそのときこそが教える絶好の機会であることに気づいていました。彼女の対応はすばやくまた効果的でした。彼女は息子に、自分の行いがもたらした結果を直視させたのです。

9.譲歩できない価値観に含まれている事柄を決める

Family14.jpg 価値観を教えることはあなたにとって基本的な責任の一つです。価値観を効果的に教えるには、子供たちが従わなければならない大切な事柄にどのようなことが含まれるかを決める必要があります。それから、これらの譲歩できない価値観を尊重しなければならないことを子供たちに教えます。これらは家族の関係を円滑にするための基本となる事柄だからです。例えば、ある親は身なりや時間の厳守については、正直であることや親切にすることよりも多少緩やかにしています。

 どの価値観は譲歩することが可能であり、どの価値観は譲歩できないかを決めてください。譲歩可能な価値観と、譲歩できない価値観とを子供たちに理解させてください。どの項目を緩やかにすべきかについて子供たちの意見に耳を傾けてください。

 ある夫婦が家族の祈りは譲歩できないことであると判断しました。毎日特別な時間を家族の祈りのためにささげることによって、この両親は子供たちにこの価値観の重要性を理解させたのです。

10.家族の決定に子供たちを参加させる

Family16.jpg 選択する力は神が人類にお与えになった最も偉大なたまものの一つです。子供たちを家族の決定に参加させると、彼らは自分の意志で家族の規則を守るようになります。

 年齢と責任能力のレベルに合わせて子供たちを家族の決定に参加させてください。これは彼らに自由を与えることになりますが、それによって家族に価値観が損なわれるわけではありません。

 家族の規則を決める理由と、規則を守ることによってもたらされる価値を子供たちに説明します。

・門限を決める。
・客を家に招く場合の規則を決める。
・家族の活動と休暇期間に行なう活動を計画する。
・家事の分担を決める。

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2012年01月22日

「家族の間で意思の疎通を改善する10の方法」

<家族の間で意思の疎通を改善する10の方法>
        PDFファイルはこちら

Family03強いきずなで結ばれた家族を築き、それを維持するためにはお互いの意思を十分に伝え合わなければなりません。意思の疎通が十分に行なわれていれば、人生のチャレンジに取り組み、必要としている事柄や望んでいる事柄について話し合い、互いに愛と尊敬の気持ちを表し、自信を与え、自分に対する価値観を高めるよう家族を助けることができます。

家庭内で意思を効果的に伝達する方法を学んでいる家族は、家庭以外の場所でも人々と円滑に意思の疎通を図る技術を身につけることができます。この小冊子には、家族間での意思の疎通を改善するための10の方法が提案されています。 

1.耳を傾けて理解する

Family09話を聞くことと、耳を傾けて理解することは別の行為です。家族の話に注意して耳を傾けることは、彼らに愛と尊敬を表すための優れた方法の一つです。人々の話に耳を傾け、話している人の気持ちを感じ取るには精神を集中させ、努力することが必要です。

あなたの家族は、それぞれが細心の注意を払って耳を傾けることによって愛と尊敬というメッセージを伝えているでしょうか。効果的に耳を傾ける技術を身につけるために、以下の事柄を実行してみることをお勧めします。 あなたが耳を傾けたいと思っていることを相手に伝える。話している人をきちんと見ることによって、相手の話に興味を持っているということを表してください。

話の腰を折らないようにする。相手が自分の気持ちを話している最中に、あなたの経験や意見を述べて、話を妨害してはなりません。細心の注意を払って耳を傾けることによって相手を尊重していることを示してください。相手が話の途中で一息ついても、ここぞとばかりに勢い込んであなたの考えを述べようとしてはなりません。

言葉に表されていない合図に注意する。人は顔の表情や口調、さらに姿勢を通して多くのことを相手に伝えるものです。言葉に表されていない合図に注意を払う人は聞き上手です。相手の顔や声からどのような感情を読取れますか。態度や表情に相手の感じていることが表れてはいませんか。

相手を受け入れる。聞き上手の人は、相手が自分の気持ちや真意、あるいは目標を説明しているときに、どのように考えるべきだとか、どのようにとらえるべきだなどと説教するのではなく、相手の話をそのまま受け入れます。相手が下した結論を受け入れる必要はありませんが、話を最後まで聞くことはできるはずです。

あなたの考えを伝える。相手は自分の気持ちを話し終えたら、あなたの考えを聞きたいと思うものです。そのような段階に達したら、あなたが状況をどのように理解しているかを伝え、ほかに取り得る方法があればそれを提案します。けれども、事が重大でなければ、賢い親は子供たちに自分で結論を出させて、子供たちの年齢と責任を取り得るレベルに応じて、経験によって学ばせる方法を取ることがしばしばあります。 
 
耳を傾けることは単に聞くにとどまるものではありません。話している事柄にあなたが心からの関心を寄せていることが分かると、家族はいっそう心を開いて、何を考え、何を感じているかを打ち明けることでしょう。 

2.相手が理解できるように話す

Family12意思の疎通を円滑に行なうには、上手に耳を傾ける技術を習得するだけでなく、効果的に話す技術をも身に付ける必要があります。自分の考えを効果的に表現する技術を持っている人は、口論に発展したり、悪感情を抱いたり、退屈になったりする可能性を最小限に抑えることによって意思の疎通を促します。

あなたの気持ちを表現する。あなたが話さなければ、ほかの人はあなたの気持ちを理解することができません。自分の気持ちを表すときに、相手が聞きたいだろうととあなたが考えることではなく、あなたがほんとうに考え、感じていることを話すようにしてください。

正直である。だれかのせいにすることなく、あなたの考えや気持ちを表現する方法を会得して、自分の考えや気持ちに責任を持ってください。

一般論を避ける。極端に簡素な形で話したり、型にはまった在り来りの意見を述べたりすると、あなたが自分の意見に固執して、相手に押しつけようとしていると受け取られることがあります。
 
3.愛情を前面に押し出す

Family11幼い子供は親が話すことをそのまま信じる傾向があります。親の何気ない言葉が、良きにつけ悪しきにつけ子供たちに大きな影響を与えることがあります。

何かの特徴を親が繰り返し子供に向かって言うと、子供はそれを自分のイメージとして形成していくことがあります。例えば、親から「賢い子だ」と言われ続けている子供は、「ぐずな子だ」と言われ続けている子供よりも、学校でよい成績を収めることが往々にしてあります。

積極的な言葉を繰り返し言う。否定的な言葉を避けることによって、子供たちに自信と自尊心を持たせるようにしてください。愛し、受け入れていることを繰り返し言葉にする習慣を身に付けてください。

あるがままの子供を受け入れる。あなたが望んでいるようなことをさせるために、子供たちに不当な圧力を与えるような言葉を繰り返し言うのを避けてください。子供に能力があると信じていることを伝え、全力を尽くすよう励ましてください。 
 
順子は幼いころ、知らない人に出会うといつも両親の後ろに隠れていました。すると両親は順子が「恥ずかしがり屋なんですよ」と相手に言って、彼女の行動を見過ごしにしていました。順子は自分が恥ずかしがり屋だと信じたまま成長したため、大きくなっても新しい状況になじめなくなっていました。娘思いであった順子の両親は、自分たちが娘の自我意識に影響を与えるようなことをしてきたことに気づいていませんでした。

あなたの子供たちはあなたから貼られたレッテルによって肯定的な影響を受けているでしょうか、それとも否定的な影響を受けているでしょうか。 

4.子供たちを非難するのでなく、問題を指摘する

Family14子供たちが間違いを犯したときに、親は子供たちにではなく、間違いに注意を向けるよう気を付けなければなりません。子供たちを悪者扱いするのではなく、親として容認できない行動について子供たちと話し合います。子供に対して、悪い子供だと言うよりも、受け入れることのできない方法で行動したと表現する方が賢明です。

行為に焦点を当てる。子供たちをしつける場合に、あなたが使っている言葉について考えてください。あなたは子供自身を非難しているのでしょうか、それとも子供の行動を非難しているのでしょうか。子供たちにその違いを理解させるにはどのような言葉を用いたらよいでしょうか。
 
5.子供と二人きりになる時間を取る

Family08親は子供と二人きりになったときに、教育上最も効果の高い機会を迎えることになります。このような環境に置かれると、子供たちは自分の感じていることを自由に述べ、家族のほかの人たちがどのように考えるかを恐れずに質問することができます。これは親にとっても、自分の考えを述べ、家族を大切にしている事柄を教える良い機会となります。

子供と二人きりで過ごす時間をスケジュールに組み込む。たとえ数分でも、子供と二人きりで過ごす時間を定期的に取ってください。子供たちの目標や経験したことについて尋ね、また子供たちが疑問に思っている事柄について話し合ってください。子供たちは賢明な判断を下す能力を持っていることをあなたが信じていることを伝えてください。

子供からの提案を求める。子供たちから、家族としてどのような時間を過ごしたいと思っているかを提案させてください。親子関係を強める方法について話してください。 
 
多くの親が車で移動中の時間の重要性を認識しています。車の中はじゃまが入らず話せる数少ない場所の一つであるからです。

お使いで出かけるときや子供を学校へ送るとき、近くへドライブに出かける機会を利用して、子供が人生で経験している事柄、観察している事柄、感じている事柄について、子供と二人きりで話し合ってください。 

6.愛と信頼の関係を築く

Family15両親が子供たちに対して誠実であれば、子供たちは両親を尊敬するようになります。しかし、両親が誠実でなければ、子供たちは両親に対して不信感を抱くようになります。親が正しい原則を教え、陰ひなたなくそれらの原則に従って生活するならば、霊的ならびに道徳的に正しい価値観を子供たちに持たせることができます。

積極的にあやまる。親が間違いを犯したことを自ら自ら認める姿を目にすると、子供たちは親を理解するようになります。だれでも間違いを犯しますが、そういう自分を変えられることを示すならば、子供たちはあなたの飾り気のない模範から学ぶのです。

あなたの目標について話す。あなたの目標、夢、そしてあなたが現在行なっている事柄についての理由などを子供たちに話してください。あなたが考えていることを率直に話すと、子供たちは気楽に秘密を打ち明けるようになります。 
 
拓哉が幼いころ、ほかのきょうだいは真実でないことを真実であるかのように信じさせようとして彼をいつもからかっていました。あるとき拓哉はいたたまれなくなって、自分のきょうだいが言っていることは正しいのかどうかを母親に尋ねました。母親の答えを聞いた拓哉は、母親の顔を見上げて尋ねました。「お母さん、うそついている?」すると母親は「拓哉、お母さんは決してうそをつかないわよ」と答えました。

母親が誠実に接してくれていることを知って子供心に感じた安らぎは、大人になった現在でも拓哉の心にしっかりと刻み込まれています。 

7.まず考える

Family14家族の間の衝突は日常的に起こるものですが、難しい局面に立たされたときの感情から、後で悔やむようなことを家族に言ったりすることがあります。何かを言ったり、行動したりする前に問題をよく考えることによって気持ちを落ち着かせ、それから別の方法で自分の気持ちを表現することを考えてください。

問題となっている場面から離れる時間を取る。人を傷つけるようなことを言いそうになったとき、問題の渦中から離れる時間を取り、気持ちを落ち着かせます。もし効果があるようでしたら、散歩に出かけるとか、ゆっくり10まで数えるとかの方法を実行してください。

自分を客観視する。あなたが家族の中のほかの人であって、あなたが言おうとしていることを聞いていると仮定してみてください。あなたの言葉はその人にどのような影響を与えるでしょうか。子供は時々、私たちの話す言葉よりも口調に耳を傾けていることを忘れないでください。
 
8.家庭を避難場所とする

Family16数年前に、男性が家庭にいちばん求めているものは何かという調査が行なわれました。その結果、彼らは高価な家具、道具が完璧にそろった作業場、あるいは書斎よりも、平安な家庭を求めていることが分かりました。

家族全員にとって、家庭は世の中で直面する試練や対立から保護される避難場所でなければなりません。それは家族がそれぞれ経験して学んだことや達成したことを率直に話し、ほかの人が話に関心を示し、励ましを与えてくれる場所です。家庭は家族を受け入れ、励ます場所でなければなりません。

平安な雰囲気で満たす。あなたの家庭ができるかぎり平安な雰囲気で満たされるよう力を尽くしてきださい。意見の食い違いがあれば早く、当事者の間で解決し、口論や憎しみにまで発展することのないよう努力してください。家族との生活は、意見の衝突を解決する方法を子供たちに教えるための優れた研究所にいるようなものです。家庭で学ぶこの技術は生涯を通じて、様々な衝突を経験する場面で役に立ちます。

感謝を表す。家族に感謝を表す機会を見つけてください。家族を愛していることを表し、そのことを度々話してください。家族に感謝と愛を表すには以下のような方法があります。

・家族が見つけられるような場所にメモや小さな贈り物を置く。
・クッキーを焼いたり、手紙を書いたりする楽しい活動を子供たちに手伝ってもらう。これらの活動は子供と二人きりになる時間として活用することもできますし、単に家事を手伝うだけでなく、家族にとって必要な存在であることを子供たちに感じさせる機会とすることもできます。
・学校や仕事から家に帰ったときに、楽しみになるような何かを用意する。例えば、家族で外出する活動、思いがけない贈り物、個人的な手紙を準備しておくことなどがあります。 
 
感謝やお祝いの手紙は、あなたが家族にどれほど深い関心を寄せているかを示す形のある証となります。言葉をかけることも大切ですが、メモや手紙はしまっておいて、何度も読み返すことができます。 

9.学校から帰宅した子供たちと話す

Family08子供たちは学校に行くと、家庭で教えられている価値観と相いれない行為にさらされることがあります。両親は子供たちと話し合う時間を取り、それらの経験を理解できるように助ける必要があります。

いつでも助けられる体勢を整える。子供たちが学校から帰宅する時刻に、できるだけ家にいるようにしてください。子供たちが学校で経験した事柄について話し合い、また善い行いと悪い行いの区別がつけられるよう助けてください。
 
10.夫婦の意思の疎通を改善する

Family10夫婦間の意思の疎通がうまくいっていると、子供たちも含めた家族の間で互いの意思の疎通を円滑にする効果をもたらします。末日聖徒イエス・キリスト教会のハワード・W・ハンター大管長はこのように語りました。「伴侶に対して満たされた思いを持ち、理想的な家族生活の実現に向けて楽しげに努力し、子供たちを心からまた無私の愛で包み込み、家族の成功を目指して全力を尽くす両親が子供たちには必要です。」

意思の疎通を効果的に行なう方法を知っている両親は、意見の対立を穏やかに解決し、家族にとって健全な環境を容易に築くことができます。

夫婦の間で解決する。伴侶との間で重大な事柄や深刻な問題を話し合う必要があれば、二人だけで話し合ってください。この小冊子で説明されている提案に基づいて、お互いの考えや気持ちがうまく伝わっているかどうかを確かめてください。

話し合いによって取り決める方法を学ぶ。伴侶の考えとあなたの考えが一致しない場合は、忍耐をもってまた客観的に相手の話に耳を傾けてください。家族としての決定を下すに当たっては、考えられる様々な方法について穏やかに話し合い、お互いが平等な立場に立てるよう努力してください。 意思の円滑な疎通は、家族が自ら与えることのできる賜物です。意思を伝えるためにより良い手段を家族の間に確立するならば、家族のきずなは強められ、いっそう平安な環境が築かれ、チャレンジに立ち向かう力が強められることでしょう。 
 
ある青年は、両親が意見の相違を解決するために、遠くまでドライブに出かけたり、散歩に出かけたり、二人だけで部屋に閉じこもって話をしていたりしたことを忘れることができません。彼は家族の前で両親が言い争っている姿を一度として見たことがなかったのです。

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2012年01月16日

「家族と一緒に過ごす時間を作る10の方法」

<家族と一緒に過ごす時間を作る10の方法>
        PDFファイルはこちら

1758_f25_st家族関係はこの世のいかなる成功よりも大切なものです。子供たちが成長期にあったころを振り返って、家庭よりも職場で過ごす時間をもっと取ればよかったと悔やむような人がいるとは思えません。家族の間に親密な関係を築き、家族の一致を図るために、家族の一人一人がお互いのために努力して時間を取るようにしなければなりません。

けれども、家族として一緒に過ごす時間を増やそうにも、両親が努力して家族の活動を計画していなければなかなか実現しません。家族が一緒に過ごす時間を作ろうと望み続けている家族は、そのような時間を作り出すことができるものです。

ここには、家族と一緒に過ごす時間を作る10の方法が提案されています。家族の実情に会った方法を幾つか選んで実行するとよいでしょう。 

1.あなたの時間に優先順位をつける
 
kiroku01家族として過ごす時間を増やすには、一人一人がどのような時間の使い方をしているかを調べてみる必要があります。一緒に過ごす時間を増やす方法を見つけるために、それぞれの行動や活動に優先順位をつけます。

数分だけ時間を取って、あなたのスケジュールを検討し、1週間のうちで定例化されている行動のリストを作ってください。次にそれぞれの行動に費やしている時間を記入します。あなたは家族と一緒にいる時間をどれほど確保しているでしょうか。望んでいるだけの時間が取れているでしょうか。

家族と過ごす時間が十分に取れていなければ、リストを見て、どのような行動にほとんどの時間を使っているかを見つけてください。家族と過ごす時間を増やすために、その行動に費やす時間を減らす方法を見つけてください。 
 
自分の行動リストを慎重に検討したある父親は、家族と過ごしたいと思っている時間のほとんどを仕事に費やしていることに気づきました。家族と一緒に過ごす時間を増やすために、彼はスケジュールを組み直して、子供たちと一緒に朝食を取り、子供たちが学校に行く前に話し合いの時間を設けることができました。 

2.1週間の一晩を家族の夕べのために空ける
 
7099_family_1451_107037_st多くの家庭では、日常生活で求められる煩雑な仕事のために、長期的な視野に立って満たすべき家族の必要が押しのけられていることがしばしばあります。その結果、各々の行動や活動はばらばらになり、一時の思いつきで物事を決めてしまうことになります。

建物を建てるために計画と勤勉な労働が必要とされるのと同じように、力強い家族を築くためにも計画とその計画に基づいて勤勉に努力することが必要です。家族が全員で計画し、決定するための時間を確保する必要があります。

1週間のうちの1日を選んで、その日の夕べに家族全員が時間を空けるようにします。これを家族の夕べとします。この時間を使って、大切にしなければならない事柄について教え、家族の関心がある重要なテーマについて話し合い、また個人や家族にとって大切な行事の計画を立ててください。個人的な用事やテレビなどにじゃまされないようにします。

精神の高揚に役立つ話を分かち合い、家族の関心がある重要なテーマについて話し合います。楽しいゲームやそのほか家族に一致をもたらすための活動を行いとよいでしょう。 
 
家族の一致の大切さを説明するために、両親は家族の夕べで以下のような簡単な活動を行なうとよいでしょう。家族全員に台所に来てもらい、みんなの好きな食べ物を作るのを手伝ってくれるように言います。材料を見せて、おいしく作るにはそれら一つ一つの材料が大切であることを説明します。料理に取りかかったら、家族の一人一人はこの食べ物の材料と同じように、すばらしい家族を築くためになくてはならない存在であることを説明してください。家族の中でお互いに対して抱いている気持ちや家族の一致をもたらすための方法について意見を求めてください。 

3.毎日少なくとも1度は家族全員で食事をする

Family05今日のように目まぐるしい世の中では、家族がそろって食事をすることは難しくなっています。特に、外食が多かったり、テレビの前で食事を取ったりする習慣がある場合にはなおさらです。けれども、食事の時間は家族が互いに意志を通じ合うための最適の時間でもあるのです。

毎日少なくとも1度は家族全員で食事をすることを習慣としてください。食事の間を利用して、家族が話し合い、経験や考えを分かち合う時間としてください。以下は食事の時間を楽しく、興味のあるものにするための提案です。
献立を考える際や食事を作る際に子供たちに手伝ってもらい、これによって子供たちに調理の技術を向上させる。

祖父母、友人、そのほか親戚などを夕食に招く。

特別なときに、レストランへ行って家族で食事をする。
 
4.家族の野外活動を計画する

1913_c13_st「幸せな家族とは、どのような家族でしょうか」と尋ねられると、ほとんどの子供は「何かをみんなで一緒にする家族です」と答えます。これはだれにも明らかなことであるために、見過ごしにされがちです。けれども、全員で何かをすることによって家族は強められ、一つになります。堅固な家族を築くには、世の中の圧力によって家族の時間が失われないように綿密な計画を立てることが必要です。

野外活動は家族が簡単に決めて実行することができるすばらしい活動です。大切なのは家族が一緒にどこへ行くかではなく、家族が一緒に時間を過ごすことです。

家族が興味を示すと思われる活動に印を付けてください。
●音楽活動 ―― 子供の音楽演奏会や地元で開かれる音楽会に出かける。
●自然関連活動 ―― ハイキング、キャンピング、バードウォッチング、庭の散歩。
●奉仕活動 ―― 近所の人に夕食を持っていく、地域の奉仕活動に参加する、資金獲得活動に協力する。
●演劇活動 ―― 演劇、映画、オペラ、その他の公演を鑑賞する。
●社交活動 ―― アイスクリームを食べに行く、ピクニックに出かける、家族や友人を集めてパーティーを開く。
●スポーツ活動 ―― 競技会を見に行く、庭でゲームをする、アイススケートやローラースケートをする、自転車に乗って出かける、ボートに乗る、ダンスをする、スキーをする。
●労働活動 ―― 家と庭の掃除と手入れをする、食事を作る、ペンキ塗りをする、樹木を植える。
●教育活動 ―― 史跡を訪れる、博物館、動物園、プラネタリウム、図書館へ行く。

以上について検討したら、以下の質問を自問自答してください。
・わたしの家族はどのような活動に関心を示すでしょうか。
・家の中ではどのような活動をして楽しむことができるでしょうか。
・家族の一致と愛を育むのはどのような活動でしょうか。
・費用をほとんどかけず家族が楽しめる活動にはどのようなものがあるでしょうか。

次回の休暇に家族で行なう活動の計画を立ててください。どこへ行って何をするかについて、子供たちを交えて決めるようにすれば、そこには家族全員が楽しめる活動が何か計画されているはずです。
 
5.子供たち一人一人と一緒に過ごす機会を探す

892__st親子の間の強いきずなが築かれると、子供たちはその価値を認め、信頼を寄せます。親は、子供たち一人一人と一緒に過ごす時間を作ることによって、この関係を強めることができます。

関心を持っている事柄についてあなたと子供の間で話し合ったら、それらに関連する活動を一緒に行なってください。これによって子供はあなたから受け入れられていることを感じ、また家族への帰属感を持つことができます。

就寝前の時間を家族にとって特別な時間としてください。就寝前の子供たち一人一人に物語を話して聞かせたり、歌を歌ってあげたりしてください。

定期的に子供たち一人一人と一緒に過ごす時間を取ってください。両親にとって子供に教える最適の機会が、この二人きりの時間に訪れます。このような環境に置かれると、子供たちは自分の感じていることを自由に述べ、家族のほかの人たちがどのように考えるかを恐れずに質問することができます。これは親にとっても、自分の考えを述べ、家族にとって大切な事柄を教える良い機会となります。 
 
ある父親は、たとえ数分間であっても定期的に一人一人の子供と二人きりで過ごす時間を作っています。この時間を通して、彼は子供の目標や経験している事柄を尋ね、さらに親子の関係を改善するための方法について話し合っています。 

6.テレビのスイッチを切る

features_photo_33967様々な調査の報告によると、両親も子供たちも親子間の関係を強めるために一緒に活動する時間を取っていません。事実、最近の研究によれば、親が子供と一緒にテレビを見ている時間は1日に約3時間に達しますが、他のことで一緒に過ごしている時間は30分にも達していません。

テレビは家族が一緒に過ごす貴重な時間を奪うばかりか、家族間の意志の疎通を妨げることがあります。
慎重に考慮した上で、不適切なあるいは過度のテレビ鑑賞を制限する家の規則を確立してください。テレビの前で過ごす時間をコントロールし、制限するために、家族の夕べで翌週のテレビ番組を見るスケジュールを決めてください。

これまでテレビを見ていた時間を使って、家族の活動を行なってください。
 
7.子供たちの勉強を助ける

Family07学校に行っている子供は宿題をたくさん出されると、そのことで精神的に圧倒されてしまいます。子供と一緒に勉強する時間を取ることによって、親は子供が画工の授業と宿題に関連して味わっている挫折感やプレッシャーを軽減することができます。

親が子供と一緒に勉強してあげると、子供たちは親を尊敬し、信頼するようになるものです。親は子供の教育に参加することになり、その機会を利用して大切な原則を教えることができます。

子供たちに教師から与えられている課題について定期的に尋ねるようにしてください。課題を達成するために手伝えることを子供に伝え、そのための時間を作ってください。

子供たちに長期的な目標や課題を達成するためのスケジュールを作成させてください。
 
8.家族の趣味を選ぶ

2867_v15_st[1]多くの家族は、より多くの時間を家族とともに過ごすため、家族として楽しむ趣味を追求しています。ある家族は作曲を、あるいは工芸品作りをしています。魚釣りやテニスを一緒に楽しんでいる家族もいます。共通の趣味を持つことによって、お互いの意思疎通を図り、家庭内に一致を築くことができます。

全員が参加して楽しむことのできる趣味を家族で選んでください。家族全員で趣味を追求する時間を決めます。 
 
多くの家族が歌を楽しみ、週の何時間かを家族一緒の練習に充てています。家族でバンドを組んで、地域で開かれる特別な行事で演奏する家族もあります。 

9.家事を全員で行なう

Family06多くの家族では、親子で家事を分担し、それぞれが単独で割り当てられた仕事を果たしています。一部の家事については全員で行なうことができます。それによって家族が一緒にいる時間を増やすことができます。

家の中の責任を分担することで、家族として義務感が養われ、一致がもたらされるだけなく、家事を早く終わらせることができます。

夕食が終わったら、家族全員に皿洗いと片付けを手伝ってもらいます。作業している間、1日の出来事について話すとともに、子供たちに彼らが成し遂げた事柄や経験したチャレンジについて尋ねてください。

家族として目的を持ってできる作業を探し、全員に参加を呼びかけてください。協力することを教えるために子供たちにも一緒に働いてもらいます。
 
10.子供の活動に参加する

1760_f26_st[1]ピアノのレッスンやチームの練習、試合、宿題、学校の活動など、子供たちのスケジュールは大人に負けないほどびっしりと詰まっています。親は、可能であれば子供たちの活動に参加することによって、一緒に過ごす時間を持つことができます。子供たちはこれによって、自分のしていることに親が関心を持っていることを悟るのです。
子供たちを支援していることを示すために、子供が所属してるチームやクラブのコーチまたは監督を務めることができます。あなたはこうして、毎週決まった時間に子供と一緒に過ごすことができます。 可能であれば、運動競技会やクラブの活動に参加して、子供を支援していることを示してください。

家族が一緒に過ごす時間を持つことは、必要なことであって、決して無理な望みを追及しているのではありません。優先順位を見直し、ともに過ごす時間を作っている家族は、一人一人が強められ、家族全体としてより大きな幸福と信頼、一致がもたらされていることに気づいています。 

ある若い女性は家族全員で台所の後片付けをしたことを楽しい思い出として大切にしています。「兄がタイマーを10分か15分にセットして、ベルがなるまでに全員で一斉に後片付けを競い合うのです」と彼女は説明しています。「わたしたいあはその間、ずっと笑い続けていました。」

家族が楽しくともに作業を行うようにするには、どのような方法があるのでしょうか。

PDFファイルはこちら → 家族と一緒に過ごす時間を作る10の方法


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2012年01月13日

「やっぱり家族みんなでいるのが一番いい。」

愛する子供たちへ

以前、子供たちみんなの記録を整理していて、一番上の息子が小学3年生、4年生の時に書いた詩が出てきました。家族についての詩です。ふたつとも息子なりに家族の大切さを感じたままに書いたとてもほのぼのとする詩です。お兄ちゃんとして愛恵が生まれたときのみんなの様子や息子自身の気持ち、また家族に対する気持ちなどが手に取るように分かります。以下に紹介します。

   「 家 族 」

Family02.jpg  ぼくらの家族は
  みんなで7人
  とても多い 大きい家族
  だから いつでも
  とても にぎやかだ
  ときには うるさいくらい

  だけど
  一人でるすばんするときは
  し〜んとしていて
  なんだか とてもさみしい

  やっぱり
  家族みんなでいるのが
  一番いい。


  「 いもうと 」

  8月1日、とってもうれしい日。
  だって、ぼくのいもうとの
  たんじょう日だから。
  これでぼくらは
  8人家族。

Baby01.jpg  「かわいい〜!」
  「あ! わらってる!」
  と、おとうとたちの声
  うまれたばかりの
  いもうとを見ていると
  なんだか心が
  うきうきしてくる。
  家族みんなもうれしそう。

  いもうとの名前は愛恵(まなえ)ちゃん。
  たくさんの人々に愛され
  恵まれるようにと
  お父さんがつけてくれた。
  愛恵ちゃん 早く大きくなってね。

  いもうとはやっぱりいい。

デビッド・O・マッケイ氏は、次のように語っています。

「私たちに与えられた最も貴い財産は家族である。家族関係は何にも勝るものであり、この世にあって他のいかなる社会的結びつきよりも価値のあるものである。何といっても一番心を動かす力があるのは家庭であり、家庭こそ底知れない愛の源である。家庭は人間としての徳を学ぶ大切な場である。人間生活の中に見られる責任、喜び、悲しみ、ほほえみ、涙、希望、心配といった様々な経験を私たちは家庭生活の中で味わうことができるのである。……愛のもとに一致した家族は、いかに貧しくとも、他のいかなる富にも増して神と将来の人類にとって大きな価値を持つのである。」(デビッド・O・マッケイ氏)

家族はこの世でいちばん大切な組織です。どのような成功も、家庭を温かい、愛に満ちたところとするよう努める努力に勝尊いものはないと私も思います。

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2012年01月11日

「『まごはやさしい』は健康な食生活&霊的生活のキーワード」

Family02.jpgわが家には、最初の子供が誕生してから20年余にわたって続いている伝統があります。それは「家庭の夕べ」と称する「家族の集い」です。

毎週月曜日の晩、家族全員が集まり、20分ほどの短い時間、聖典の勉強をしたり、おしゃべりしたり、ゲームをしたり、美味しいデザートを食べたり、時にはみんなでボーリングに出かけたりと色々なことをします。

いずれ自立して親元を離れる子供たちが、出来るだけ家族との楽しい思い出をたくさん携えてゆけるようにしようとの夫婦の取り組みです。

昨晩、その「家庭の夕べ」の終わりに、末娘の学校の今月1月の給食献立表が話題に上がりました。面白い記事が載っていたのです。「『まごはやさしい』は健康な食生活のキーワード」という記事です。要約すると、「日本食は、米を主食として、野菜・いも類・魚介類・海草類などを副食として組み合わせるといったスタイル。体に必要な栄養素がいっぱいのキーワード「まごはやさしい」を毎日食事に積極的に取り入れて、健康な生活に役立てよう」というものです。「まごはやさしい」を以下のように説明していました。

〔ま〕:まめ(豆類・大豆・大豆加工品)
〔ご〕:ごま(ナッツ類)
〔は〕:わかめ(海草類)
〔や〕:やさい(野菜類)
〔さ〕:さかな(魚介類)
〔し〕:しいたけ(きのこ類)
〔い〕:いも(いも類)

なかなかしゃれています。そこで「家庭の夕べ」終了後、子供たちと一緒に、わが家の「『まごはやさしい』は霊的健康生活のキーワード」と題して同じようなキーワードを考えることにしました。ところが、三男曰く「お父さんが入るといつも言葉が固くなるんだよな〜。だから今日は俺たちだけで考える。お父さんは監督役ね」。そこで、私も対抗して考えたのですが、子供たちが作ったものの方がリズム感もあって良さそうです…(苦笑)。降参して、今日はそれを紹介することにします。

〔ま〕:まごころ込めてみ言葉学び
〔ご〕:ごめんなさいと素直に言う
〔は〕:わらいやユーモア忘れずに
〔や〕:やさしい天父にいつでも感謝
〔さ〕:さりげなく助けの手差し伸べる
〔し〕:しんぼう強く堪え忍び
〔い〕:いつも祈って明るく元気

皆さんも家族で考えてみて下さい。いいのが出来たら是非紹介して下さいね。

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2011年12月31日

「結婚の贈り物」

shindenkekkon01.jpg「結婚の贈り物」と題するすてきな詩を見つけました。私たち夫婦も今年結婚25周年の銀婚式を迎え、時の流れの速さに少し驚きの気持ちも覚えています。

子育てや仕事の転職などに多くの苦労も重ねてきましたが、それらのチャレンジは世の常でむしろそれらを通じて多くのことを学び成長できたと心から感謝しています。

そしてこの25年間は本当に幸せなときだったと実感しています。まだまだ未熟者ですが、以下の詩を心に留めつつ、金婚式へ向けてまた今日から精進します。皆さんもこのすてきな詩をじっくり味わって下さい。

「結婚の贈り物」

presents01.jpg主よ。結婚はあなたからの贈り物
当然の権利ではありません。
ですから
どうか夫と妻の関係を
強いものとするように助けて下さい。

互いに敬い互いに愛することができるように
相手の立場を理解できるように
努めさせて下さい。

率直に話す時にも、優しく
忍耐する時にも、ユーモアを忘れず
時には誤りを犯す弱い存在であることを
互いに認め合う力をお与え下さい。

喜んで家庭を解放し、
私たちの幸福を人々も共にできるように
人々の喜びや悲しみを理解できるように
主よ。導いて下さい。

このすばらしい贈り物を
主よ。感謝します。

正しく用いることができるように
助けて下さい。

(メアリー・ハサウェイ「愛の記念日」より )

rose01.jpg未熟な私たち夫婦が、夫婦円満のための座右の銘としている言葉がいくつかあります。それらも以下に紹介します。

夫婦が円満であれば、家庭は心癒される居心地の良い場となります。家庭が強まれば、地域社会が強くなります。地域社会が強くなれば、国はさらに強く大きく発展していくと思います。

最も大きな力をもたらす、夫婦円満へ向けて一緒に務めましょう。

「指輪や宝石は贈り物ではなく、贈り物の単なる代用品に過ぎない。本当の贈り物はただひとつ、自らを捧げることです。」(エマーソン)

「永遠の結婚とは、実際のところ、完全な進歩をめざし、ふたりで助け合って成長しようと誓約することではないでしょうか。」(トーマス・W・ラデーン)

「父親が息子に与えることのできるものの中で、母親を愛していると伝えることほど貴い ものはありません。」(H・バーク・ピーターセン)

「理想的な夫を持っていると思っている女性は…すべて理想的な妻である。」(ブース・ターキントン)

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2011年12月26日

「修学旅行と引っ越し」

今日の早朝、中学2年の娘が私の元へ来て曰く、

kouyou01.jpg「お父さん、このエッセイの宿題今日学校に提出しないといけないんだけど、紅葉の写真を貼り付けてから出したいの。やり方教えてくれる?」

「簡単だよ。どれお父さんにも読ませてごらん。」

と娘が差し出したメモリースティックをPCに差し込み確認してみると、娘のエッセイに感銘を受けるも、大いに複雑な思いにさせられました。

来年の3月、わが家は私の仕事の転勤で福岡に引っ越すことになりました。娘は生来楽観的な方だと思い込んでいたので、忙しさにかまけてあまり心配することもなく彼女の思いを十分に汲み取れないまま、心のケアもほとんどなさぬ状態でいました。そのエッセイを読んで初めて、娘の葛藤の大きさとまたその心の成長をも知りました。以下に紹介します。タイトルは「修学旅行と引っ越し」です。

「修学旅行と引っ越し」

「出発の時間を、今か今かと待っている私たち。そう、今日は、修学旅行出発の日。今年一番楽しみにしていた修学旅行。みんなテンションが上がっていて、離陸するだけで歓声が上がるほど…。こんなテンションだからバスでは、ガイドさんの話を聞く耳ゼロ。窓の外をのぞき込みまた歓声が上がる。怒られてもみんなの勢いは止まらず、ガイドさんは独り言をいつまでも…。でもこんなのが修学旅行って感じで、三組らしくて、自然と涙があふれてきた。

 5か月前の7月1日、私の両親が韓国への出張から帰ってきた夜だった。大事な話があるといって家族を集めた。そして両親がした話は、引っ越しについてだった。お父さんの仕事の都合で、福岡に引っ越すことになったのだ。大好きな沖縄から離れるさみしさ。大好きな人たちとの別れ。思い出の一杯詰まった家との別れ。そして、知らない土地へ行く不安が一気にこみあげてきた。ふいても、ふいても止まらない涙、涙、涙…。

 こっくりこっくりとみんなが居眠りしている今は、もう帰りの飛行機の中。楽しい時間はいつでも早く過ぎるもので、4日間はあっという間に終わってしまった。この4日間、京都・大阪・奈良・滋賀・兵庫に行き、お寺を見たり、大仏を見たり、しっかり遊んだり、初めての様々な体験をしたり…。書物で学ぶのと実際に足で廻り、目で見ることによって学ぶのとは大違い。た〜くさんのことを感じそして学んだ。またホテルではみんなでお風呂に入ったり、恋話をしたり、くっついて眠ったり、一人ひとり違う面白い寝顔があったりで、とってもいい思い出ができた。

 新しい土地に行くということは、いろんな不安があるけど、この修学旅行のように新しい発見があったり、すてきな思い出を作ったりできるすばらしい機会なんだと思った。また、自分にとって大きな試練・チャレンジではあるけれど、成長するためのステップでもあるなとも思った。だから、ポジティブに考え、引っ越しをちょっと長い修学旅行と考えればいいんだと思った。これから、いつもネガティブな私が、ポジティブに考えられるように頑張りたいと思う。

 少し長い修学旅行に行ってきます…。」


父親としてまだまだ未熟だなあと思い知らされました。子供たちとのコミュニケーションをもっと深めつつ、ひとりひとりの心の状態を常に確認しながら十分なスキンシップと心のケアに努めなければならないと感じました。感じるだけでなく、実際に行っていこうと思います……。

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2011年12月23日

「感動によって人を動かす」

TakayanagiKenjiro01.jpg高柳健次郎氏は、日本ビクター元副社長・技術最高顧問で『テレビの父』と呼ばれていました。ブラウン管による電送・受像を世界で初めて成功させた天才的な人物です。その愛弟子高野鎭雄氏(たかのしずお)が次のように語りました。

「会社の中には秩序やルールがあるから、権力や腕力を使えば社員は上の人の指示に従うのは当たり前だ。しかし、権力やルールで社員に指示しても、本当に動いてくれるわけではない。権力によってではなく感動によって人を動かすのが真の経営者ではないか。」

自らの信念を貫き、たゆまぬ努力を積み重ねて世界的な偉業を成し遂げた人の本当に含蓄の深い言葉です。自らが全身全霊を傾けて努力するその姿を通して、また実際の成功を通して人を高い目標へと駆り立てる力が感じられます。

師である高柳健次郎氏の発想の原点は、いつも、「将来のためになるか、世の中のために役に立つか、人々の幸せにつながるか」であり、その方法は、「何のために」がまずあり、すべてのエネルギーをその目標に向けて注ぎ込むやり方であったと言います。
friendshipping01.jpg
私たちも人の幸福を一心に願いながら、人を感動させる努力をする中で、人を動かす力を得られる人物になれたらどんなにすばらしいでしょうか。そのような信念、そして自らの良心に懸命に従おうと努める人は、皆そうなれると信じています。

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2011年11月22日

「失われた家族の再生」

末日聖徒イエス・キリスト教会が制作したビデオ「失われた家族の再生−Rescue The Family−」(〜オピニョンリーダーよりの提言〜)が現在YouTubeで閲覧可能になりました。

「失われた家族の再生」は、家族が崩壊しつつある現代において、いかに家族が重要な存在であるか、末日聖徒イエス・キリスト教会の教えがどのように家族を幸せにするかを、教会の指導者のみならず、第一線で活躍するオピニオンリーダーの方々へのインタビューから、様々な提言をいただくことが出来ます。

家庭や家族の絆の重要性についての有意義な提言です。是非ご視聴下さい。

「失われた家族の再生」
−Rescue The Family−
〜オピニョンリーダーよりの提言〜



過去および現在の偉人たちは家族の大切さについて次のように語っています。

バーバラ・ブッシュ01.jpg「どんな時代であろうと、どんな時勢であろうと不変のものが一つあります。父親、母親である皆さん、子供があるならば、まず子供たちを優先しなければなりません。本を読んだり、抱き締めたりして愛を示さなくてはなりません。家族としての皆さんの成功、社会としてのわたしたちの成功は、ホワイトハウスではなく、皆さんの家庭の中で起こることにかかっているのです。」(バーバラ・ブッシュ元大統領夫人「リアホナ」2005年10月号 p.4)

ハロルド・B・リー大管長4.jpg「さて父親の皆さん、皆さんに覚えていただきたい。主の仕事の中で最も大切なのは、あなたの家の囲いの中で行う仕事である。……最も重要な仕事はあなたの家庭の囲いの中にあるのである。」(ハロルド・B・リー「堅固な家庭」1973年 パンフレット P.7)

ジョセフ・F・スミス大管長2.jpg「これらを専門家に任せず、あなた自身の説伏と模範により、炉端で子供に教えなさい。あなたが真理の専門家になりなさい。集会、学校、組織を単なる指導教師ではなく、自分のものとし、それらを家庭における私たちの教えと訓練を補うものとしなさい。」(ジョセフ・F・スミス「福音の教義」 P.292)

デビッド・O・マッケイ大管長4.jpg「私は、家庭ほど幸福を味わえる所はほかにないことを知っている。私たちは、天国のような家庭を築くことができる。天国は理想的な家庭の延長であると私は申し上げる。」(デビッド・O・マッケイ「大会報告」1964年4月 P.5)

自らの家族を強め、堅固な家庭を築くことが、結局は地域社会を強め、国を強めることにつながると教えています。私自身にとっても大きなチャレンジですが、自分に出来る小さくて簡単なことから取り組んでいきたいと思っています。

以前も紹介した、「素晴らしい家庭12箇条」を再度紹介します。共に楽しく取り組みましょう。

「素晴らしい家庭12箇条」

Family03.jpg1.素晴らしい家庭には信仰がある。宗教的な心情から家庭は浄化される。宗教的な心情とは目に見えないものを大切にする心である。

2.素晴らしい家庭にはいたわりと尊敬と愛情が充ちあふれている。何故なら、愛情は魂の糧だからである。

3.素晴らしい家庭は家族がそろって健康である。心身共に健康な家にはいつでも笑いが絶えない。

4.素晴らしい家庭は夫婦が仲良く尊敬し合い、愛情の表現が豊かである。

5.素晴らしい家庭には必ず良い教えがある。良い教えとは、人のため世のために奉仕する精神である。

6.素晴らしい家庭には美しい言葉がある。美しい言葉とは美しい心の表現である。

7.素晴らしい家庭には若さがある。若さとは学ぶ姿勢である。だから素晴らしい家庭では家族が良く書物を読む。読書は若さと進歩の秘訣である。

8.素晴らしい家庭にはユーモアがあり、食事が楽しくおいしい。そしてほめ言葉があふれている。

9.素晴らしい家庭は常に美しく整理整頓、清掃されている。居は人の心を映すものである。

10.素晴らしい家庭には良いきまりがある。そのきまりを守ることによって家の秩序が保たれている。

11.素晴らしい家庭は腹を立てない。寛容の心がみなぎっている。感謝の心は最高の美である。

12.素晴らしい家庭には憩いがあり、家族みんなの話し合いの場がある。そして日々に進歩している。

 私たちの心は常に光に向かっている。その光を求めて多くの人々が集まってくる。それを繁栄といい、豊かさというのではないだろうか。



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2011年11月21日

「『家族の日』、『家族の週間』」

2011年11月20日(日)の琉球新報の「論壇」に私が投稿した「家族の日」「家族の週間」に関する記事が載りました。以下に紹介します。

<国、地域社会の基本は家庭>

新聞の切り抜き記事「家族の日」「家族の週間」

Family02.jpgある日子供たちがどのようなマンガに興じているか確認しようとしていた時のこと、彼らの肩越しに次のようなフレーズが私の目に飛び込んできた。

「人の幸福とは家族の中にこそあるのです。家族を守ることが国を守ることにつながり、家族の絆を弱めてしまうということは、先祖への誉れや未来の子孫の幸福や祝福を損なってしまうことにつながるのです。それを忘れないで下さい。」

私は感動で、釘付けになってしまった。そして、何冊か読ませてもらった。根底に、家族や人々の幸せを願う優しい心に支えられた作者の理想や理念、信念がしっかりと流れている良い作品ばかりだ。もちろん内容すべてが手放しで勧められるものでもないが、子供たちにマンガについてあまり小言を言わなくなった。

彼らが読む作品には、アメリカの偉大な教育者デビッド・O・マッケイ氏の以下の言葉に通ずるものがある。

デビッド・O・マッケイ大管長4.jpg「私たちに与えられた最も貴い財産は家族である。家族関係は何にも勝るものであり、この世にあって他のいかなる社会的結びつきよりも価値のあるものである。何といっても一番心を動かす力があるのは家庭であり、家庭こそ底知れない愛の源である。

家庭は人間としての徳を学ぶ大切な場である。……愛のもとに一致した家族は、いかに貧しくとも、他のいかなる富にも増して神と将来の人類にとって大きな価値を持つのである。」

沖縄県警「平成21年度少年等非行の概況」によると、刑法犯少年の検挙・補導人員は1,610人で、前年と比べると125人減少したが、全刑法犯に占める少年の割合が36.6%を占め、さらに全窃盗犯に占める少年の割合は44.8%で約半数を占めている。

刑法犯少年のうち中学生が約60%、高校生が15%約を占めており、沖縄県は全国平均に比較すると中学生の割合が約1.5倍と高くなっている。

堅固な国家および地域社会の最も強力な基であるはずの家庭が今非常に大きな危機にある。前述の勧告は、まさに今の私たちに向けて語られた警鐘だと強く感じている。

国の基本的強さは家族にあるとの認識から、内閣府では「家族や地域の大切さ等についての理解の促進を図る」ために、平成19年度から「家族の日」「家族の週間」を定めている。今年の「家族の日」は11月20日(日)、「家族の週間」は11月13日(日)〜11月26日(土)である。

学校や地域との連携を深めながらも、幸福な家庭および真の家庭教育力の回復に全県をあげて取り組む必要があると思う。「いかなる成功も家庭の失敗を償うことは出来ない」(マッケイ氏)のである。

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2011年11月14日

「手紙〜親愛なる子供たちへ〜」

樋口了一さんが歌う「手紙〜親愛なる子供たちへ〜」というすばらしい曲を見つけました。恐らく多くの方々はすでに知っていて、歌の世界に疎い私だけが知らなかったのかもしれません……(^_^;)

元々の歌詞はポルトガル語で書かれており、作者は不詳。樋口了一さんの友人、角智織氏の元に偶然届いたチェーンメールに詩が記載されていて、この詩に感銘を受けた角氏が詩を翻訳、樋口さんに見せたところ樋口さんも感銘を受けたため、曲の制作・発売に至ったようです。

年老いた親の自分の子供へ向けた切なくも感動的なメッセージが歌われています。何度も聴いて何度も涙しました。皆さんも是非聴いて下さい。

       <「手紙〜親愛なる子供たちへ〜」>



歌詞はこちらです。 「手紙〜親愛なる子供たちへ〜」


私の父はもう85才を過ぎ90才になりなんとしています。母も80才の大台に載りました。父は未だに週2、3度畑仕事に精を出す元気者ですが、往年の力は影を潜めてきています。

母もつい昨年までは畑にも出て、自然の中で鋭気を養う健康的な毎日を過ごしておりましたが、体調を崩してからは、なかなか以前のようには行けません。

これまで親孝行らしい親孝行もほとんど出来ていない自分の不甲斐なさも手伝って、この曲を聴きながら涙が溢れてきました。そして、親が元気なうちに親孝行できるよう決意を新たにしました。

すばらしい曲に心から感謝しました。


父の85歳の生年祝いの際に、父や母に心からの感謝を込めて曲を作りました。そして父や母への尊敬と感謝を込めて歌いました。その曲を以下に紹介します。タイトルは、「ただの父」です。


    「ただの父」

 ただの父 …だけど 一番立派な人

 ただの父は 疲れ切った足どりで
 日々の仕事から 小さな家に帰る
 お金も名誉も 持っては来ないけれど
 どんなに働いたかが よくわかる
 家族の喜ぶ声聞き 姿を見て 父の心は躍る
 父の帰りを その声を 皆が待ちわびてるから

 ただの父に 愛しい子供が七人
 数え切れないほどいる 父親の中のひとり
 だけど 日々の仕事に汗水流し
 生活の重荷 ひとり身に背負う
 それでも 不平のひとつ 弱音のひとつ 決して口にしない
 父の無事を 祈りつつ 家で待つ家族のため

 ただの父には 富も名誉も何もない
 数知れない群衆の中の ひとりでしかない
 けれど 毎日額に汗を流す
 眼の前に立ちはだかるものがあれば
 どんなにつらくとも どんなに苦しくとも
 黙って立ち向かう
 それらはすべて 他の何にも増して 愛する家族のため

 ただの父 だけどいつでも精魂込めて
 小さな子供たちのため 道を切り開く
 愛する母と共に 手をとり合って
 不屈の勇気もって 立ち向かう
 今は亡き祖父も そうしてくれたからと
 無言で 僕らを諭す
 時はめぐって 今僕らも 父が歩いた道歩むよ

 これが父にささげる 僕らの詩

 ただの父 …だけど 一番立派な人


私は、詩人須永博士さんの詩が大好きです。

須永さんの作品は、つらく悲しい人の痛みを自分の痛みとして感じて励ます温かさと優しさに溢れています。同時に良き事柄に向かって前向きに立ち向かっていく強さを教え、またそれを与えてくれます。

そんな須永さんの作品の中でも私は次の詩が大好きです。そしてその詩は私の父や母への尊敬と感謝の気持ちを代弁する詩でもあります。父母がさらに健康で幸せに長生きできるよう心から祈りつつ以下に紹介します。

    父ありて我が強さあり
    母ありて我が優しさあり
    父母の姿いつも忘れられず
   いつも我が人生の心の支えなり

           須永博士


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2007年11月13日

「46年ぶりの奇跡の再会−2」


tsutsuji1.jpg沖縄のあるFM放送を聞いたという友人からの感動物語「46年ぶりの奇跡の再会」の続きです。


母の姉との46年ぶりの奇跡の再会を果たし、その女の子と母はハワイから帰国しました。

ハワイでの夢のような日々から現実に戻る2人ですが、あの強烈な感動はしばらく2人を温かく包みました。

母を姉に逢わせることができた、少しでも親孝行の真似事ができたとの自己満足にも浸れました。

そんな中、親子の会話の中で「次は、お父さんだね」という言葉がポロリと出てしまいました。

自分で口にした言葉に、彼女自身が驚きました。

「これはどういうことだろう」しばらく自問自答し、そして考え込んでしまいました。

そして彼女は決意したのです。

「母を父に逢わせよう」と。

思い立ったらすぐに行動に移すのが彼女の信条!

何を考えたのか、急に英会話教室に通い出しました。

お父さん探しは、本気らしい。

学生時代、一番に苦手にしていたのが、英語だったのですが……。

英会話教室に通っているのは、母親には内緒だったと言います。

彼女はその教室の講師に、親父について相談しました。

彼曰わく「何か、手掛かりはありますか?」

「まったくありません」と答えたのですが、

しばらく考えて、「そうだ!」と膝を叩くと一目散に家に走り出しました。

持って来たのが、一通の手紙と親父の写真でした。

すり減った手紙の上書きは、とても読みづらいものでした。

アメリカでは、住所と同様な働きする番号があるらしいのですが、その番号にしてもかすれて一数字みえません。

コンピュータに、考えられるすべての数字を入力していくと、それらしき番号にぶつかりました。

検索の結果、父親と同姓同名のリストがズラリと表示されました。

これまた根気強く、一件一件当たっていきました。

その気の遠くなるような作業の末、英会話講師がついに父親を見つけたのです!

まさに、奇跡でした!

「マリア、分かった。はい、お父さんだよ」と電話を渡されました。

「ええ…………っ!! 何と言えばいいの?」

「ハローと言えばいいよ。」

話せるはずもない彼女は、ただオロオロするばかり。

見かねた講師は電話を代わり、事情を説明、ついに再会の約束を取り付けてくれたのです。

奇跡は続くものですね!

今回は二週間の休暇を会社から頂き、父を訪ねて三千里、アメリカへ。

英語が話せない彼女だけでは心許ないということで、今回英会話の講師が同行してくれることになりました。

今年7月、彼女は、先発隊ということで、母親を連れずに英会話講師と二人で渡米。

自分と母を捨てた父親に対する憎しみは彼女の中にはすでになく、親父に会う時に一番心配し悩んだのが、自分が行くことによって父の家庭にヒビを入れないかということだけでした。

しかしながら、それも老婆心。

感動の再会の後、新しい奥さんを「お母さん」と呼ぶようになりました。

母が2人出来て、本当に嬉しいというのです。

次回には、沖縄の母を連れて渡米する予定だそうです。


現実は、まさに小説よりも奇なりです。

私自身の中には、父親に対する割り切れないものがまだ残っていますが、それを克服した彼女の赦しの心のすばらしさには感銘を受けました。

母への愛と感謝に根ざした恩返しの一念が生んだ感動の再会物語でした。

posted by HappyLifeRealize at 23:58| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「46年ぶりの奇跡の再会−1」


okinawapic1.jpg沖縄のあるFM放送を聞いたという友人から、少しうわずった声で感動物語を聞きました。

主人公は、ひとりの女の子です。

彼女は、小学生の頃は、「クロ」と言うあだ名で呼ばれ、中学校に上がり、さらに転校した学校では「ナ‐ビヌスク‐」(鍋の底)と言われ、心傷つく悲しい思いをたびたび経験してきました。

というのも、父が黒人の米兵、母は沖縄の女性、二人の間に生まれたのが彼女だったのです。

単なる肌の色の違いが、彼女をかくも厳しい境遇へ追いやる大きな要因のひとつとなりました。

さらに、彼女が乳飲み子の頃に、父親は母親を置いて米国に帰ってしまったのです。

そこから、親子二人だけでの想像を絶するような苦しい生活が始まりました。

生活のための度重なる借金、そして血のにじむような苦労の連続でした。

でも、苦しい中にあっても彼女は温かい母の愛情に育まれ、素直で明るい子供に育ちました。

大人に成長した彼女は、誠実な努力の証として今ではマンションを手に入れ、高級車に乗るまでに成功しました

極貧から這い上がり、豊かな生活を手にした彼女は、これまでの母親の御恩に報いたいと考えるようになりました。

彼女の母親は、4人姉妹の末っ子。

2番目、3番目の姉たちは去る大戦で死去。

一番上の姉は、アメリカ人と結婚してハワイへ。

しばらくは連絡し合っていたものの、その後は全くの音信不通となっていました。

そこで彼女は、母にとってただ一人の身内である母の姉を探し当て、母に合わせたいと考えたのです。

もちろん、母の姉を探す当てなど全くありませんでした。

あれこれ考えた末ひらめいたのが、ハワイでかなり盛んな沖縄県人会です。

「これしかない!」と確信した彼女は、早速行動を起こしました。

当地ハワイの県人会の方々に連絡を取り、母の姉の消息捜査を依頼。

その後粘り強く手がかりを求めます。

しかしながら、なかなか手がかりは見つかりません。

半ばあきらめかけていたまさにその時に、懸命に捜索を続けてくれた県人会から消息が分かったとの連絡を受けたのです!

彼女は、早速会社から一週間の休暇をいただき、母を伴ってハワイへ急行。

そこで、なんと46年ぶりの奇跡の再会を果たしたのです!!

涙、涙、涙……、感動、感動、感動……。

そして、喜び、喜び、喜び……、感謝、感謝、感謝……の一週間でした。

母を思う娘の祈り、切なる願いを、天はしっかり受け止め叶えてくれました!

幼い頃傷ついた心は、天が決して自分たちを見捨てなかったとはっきりと知る、この奇跡の再会により癒されました。

母への感謝とご恩返しの一念が生んだ感動の再会物語でした。

ところが、この物語には後日譚があるのです……!

さらに感動の後日譚、次回をお楽しみに!

posted by HappyLifeRealize at 16:27| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月08日

「黄色いハンカチ」


kiiroihana1.jpg今日、「黄色いハンカチ」というアメリカで実際に起こった出来事に関する記事を読みました。

めっちゃくちゃ感動して久しぶりに泣きました。

家内に話したら、「とても有名な話よ。同じような話が確か高倉健が主演する山田洋次監督の映画にもなっていたはずよ。」とのこと。

知らなかったのは、どうやら私だけみたい……です。(^_^;)

でも、それはどうでもいいんです。

まだ、聞いたり、読んだり、観たりしたことのない方、是非お読み下さい!

ちょっと長いのですが、本当に泣けますよ!!



1957年春の週末のある日、シカゴの下町にあるバスターミナルからセントルイス経由で南部に向かう1台のグレイハウンド長距離バスが出発しました。

中には、イースター休暇を故郷ですごすために数人の学生たちが乗りこんでいました。

身軽な服装で、ギターなどをかかえて、楽しい旅行に今出発したところです。

バスは快スピードでイリノイ州の豊かな農業地帯を南下します。

ところで同じバスにひとりの初老の男が乗っていることに、若者たちはだいぶ前から気づいていました。

そうとう痛んだ灰色の服を着て、荷物といったら薄汚れたボストンバッグひとつ。

疲れ切ったその顔は、物思いに沈んでいるようでした。

やがてバスは、とある小さな町の郊外にあるレストランの前に停車しました。

30分の間休憩です。

その間に乗客たちは昼食を食べるためにみんな車をおりました。

しかし例の男はひとりバスの中に残っていました。

やがて時間がきてバスは再び走り出しました。

車中はまたにぎやかになりました。

そしてふたたび休憩地に着いて、みんなは冷たいものを飲み、ハンバーグなどを詰め込みました。

今度はその男も車を降りましたが、店のすみでコーヒーを一杯すすっただけでした。

学生たちは、この男のことが少し気になり出していました。

「あれでお腹がすかないのかなあ。」

「お金がないのかしら……。」

ひとりの女子学生が思い切って声をかけました。

「おじさんサンドイッチをひとついかがですか。」

男は微笑して、ひとつ取り、礼を言いましたが、あとはどんなにすすめても、それ以上は取ろうとしませんでした。

こんなことがきっかけで、この口の重い男は手短にぽつりぽつりと身上話を始めました。

彼は過去5年間刑務所にいました。

3日前に仮釈放されたばかりです。

実は、5年前に彼は刑務所から妻に手紙を書いたのです。

「おれのような男を待つ必要はない。よい機会があったら再婚しなさい。ただ子供たちだけは愛してやってほしい。今後文通も必要ない。」

バスの中はしーんと静まり返ってしまいました。

学生のひとりがたずねました。

「それなのに、あなたは今、その奥さんの所へ帰ろうというのですか。」

男はいらいらしたようにこう言いました。

「釈放と同時に、私は何年ぶりかで、もとの住所宛で女房に速達を出しました。今でもそこに住んでいるかどうかもわからないんですがね。私はこのバスの時間を知らせてこう書きました。『もし迎えてくれるなら、村はずれの樫の大木にハンカチを結びつけておいてくれ』と。もしハンカチがなければ、私はこのまま乗り過ごして行くつもりです。」

今やバスの乗客はひとり残らず、彼の運命の瞬間を、胸を押しつぶされる思いで待ちました。

もう雑談する者もいなくなり、バスのエンジン音だけが快調に響いているだけでした。

やがて男がぽつりと言いました。

「次の村です。教会の塔が見えはじめたら、右側にやがて樫の木があるはずです。」

乗客はみな右側の座席に移り、じっと外をながめました。

バスが小さなカーブを切ると、遠くに教会の尖塔が見えてきました。

「ああ、私は見ることができない……。」とその男はうめくように言いました。

「おじさん、目をつぶってらっしゃい。私たちが見ています。」

男は目をとじて、何か祈っているようでした。

2分の後、バスの乗客は見ました。

夕焼けに映える空を背景にそそり立つ樫の大木を……。

その枝という枝に、何十枚、いや何百枚もの黄色いハンカチが、まるで黄金の花を満開に咲かせたように'結びつけられて、春の夕風にゆれて輝いているのを……。

バスの中には歓声とすすり泣きの声がわきあがりました。

運転手は、高らかにクラクションを吹き鳴らして、その木の前にバスを臨時停車させました。

学生たちがギターの伴奏で歌う「ゴーイング・ホーム」の歌声の中を、その男は涙でくしゃくしゃになった顔をふり向けて、「皆さん、ありがとう」「皆さん、ありがとう」とくり返しながら、バスをおりていきました。



「家族の愛」と「赦し」がいかにすばらしいものであるか、骨の髄まで味わい、再確認しました……。

posted by HappyLifeRealize at 18:53| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月22日

家習る外習(ヤーナレールフカナレー)


umitosora30.jpg沖縄の黄金言葉に「家習る外習(ヤーナレールフカナレー)」というのがあります。

直訳すると「家での習いが外での習い」すなわち家庭での行いや習慣は、外に出たときにあらわれるという意味です。

家庭においてきちんとしつけられた子供は、どこにあってもきちんとした行動が取れるようになり、周りに対する心遣いや配慮が自然にできるようになります。

特に礼儀作法は家庭で学び身につけるべきことであり、十分な配慮が欠けてしまうと、日常事だけにその家の教育程度を窺い知られてしまうことになりますよとの忠告が込められています。

親はよくよく子供をしつけ、子は親の忠告を良く心に留めて日頃から良い習慣を身につけましょうという家庭教育の大切さを説いた黄金言葉です。

6人の子供を抱える私にとっては、本当に大きなチャレンジです。


ところで、この「ヤーナレールフカナレー」に関するおもしろいエピソードを聞きました。

先日の父の日を前に、小学校の教師をしている私の姪がちょっとした失敗をしてしまった際のお話です。

彼女は、父の日に備えて子供たちに書かせたお父さんの似顔絵入りのお手紙を、金曜日に子供たちに持たせるのを忘れてしまったのです。

金曜日の晩、思い悩み色々考えてから、彼女は翌日の土曜日に生徒の家を一軒一軒廻り、お詫びも含めてそのお手紙を届けることにしました。

一人の女の子の家を訪問したときのことです。

「先生また失敗してしまったさ〜。さゆりちゃんごめんね〜。」

するとその子何のためらいもなくいわく、

「先生、こんなのしっぱいってはいわないよ〜。また、しっぱいはせいこうのもとっていうでしょ。気にしない気にしない。先生みんなの家あまりよくわからないでしょ。私がいっしょにまわってあげるよ〜。」

お母さんの許可をいただいて一緒に一軒一軒廻ることになったのですが、道々運転している姪のそばで書類を広げ、不慣れな姪にしっかり道を教えてあげたとのことです。

「先生、次は〜〜のお家でしょ。このちかく、あっ! あの角を右だと思うよ。」

おかげで、楽しくスムーズに全員の家を無事廻ることができました。

とても助かりまた感心した姪は、マクドナルドでその子にご馳走してあげたのですが、その際も、

「さゆりちゃん、もっと食べたいのな〜い? たくさん注文してもいいよ。今日、先生本当に助かったから……」

するとその子いわく、

「先生、本当にいいの? じゃ〜私はいいけど、お姉ちゃんに持っていってもいい? お姉ちゃんいつもはうるさいけど、なかなかやさしいから……。」

「もちろん、いいよ!」と姪。

姪が言うには、その子は、いつも明るく賢く前向きで、なおかつ周りの誰に対しても優しい心配りができる本当に頼りになる子だそうです。

父親や母親の愛情たっぷり込めた日頃の家庭での教育が、とてもしっかりとしたものであることがよく分かります。

「ヤーナレールフカナレー」まさにその通りです。


わが家も腕白坊主たち相手にもう少し真剣に取り組まなければなりません……(^_^;)




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2006年06月20日

父の日に寄せて−一人の父親は百人の教師に勝る


kosumosu001.jpg以前紹介した父に関する記事を「父の日に寄せて」と題して琉球新報に投稿したところ採用していただき、父の日の6月18日の日曜日の朝刊の「論壇」に掲載されました。

日頃親父孝行がなかなか出来ない私にとって、父へのささやかなプレゼントになったと少し喜んでいます。

今日はその記事を以下に紹介します。サブタイトルは「一人の父親は百人の教師に勝る」です。


アメリカのある牧場経営者が、自分の小さな息子たちそれぞれに子牛を与え育てさせることにしました。

子供たちは大きな黄色い叫び声を上げ、本当に大喜びします。

自分自身の本物の牛を育てることができるのです。

子供たちは朝も早くから起き、一生懸命自分の牛の世話をします。

ところが、全く要領を得ません。

時々様子を窺っていた隣の友人が、ある日ついに見かねて父親に一言声をかけました。

「お宅のお子さんたちは全く要領を得てはいませんね。あれじゃーだめですよ。」

するとその父親いわく、

「私は牛を飼っているのではなく息子たちを育てているのですよ。ご心配なく。」

私はその父親の言葉にとても考えさせられました。

「お腹のすいた人に一匹の魚をあげれば、それを食べた後その人はまたお腹がすく。しかし、魚の取り方を教えれば、その人は一生自分で食べられるようになる。」

とはよく聞く名言です。

人を支援するに当たって、その人が真の自立へ向かって歩めるように助けることの大切さ―福祉の根本原則を説いたものです。

アメリカの偉大な指導者ジョセフ・スミスも次のように述べています。

「私は、人々に正しい原則を教え、人々に自らを治めさせる。」

本当にすばらしい教えだと感銘を受けました。


幼い頃、私の父は小さな畑を借りていて、一日の仕事を終えて後、毎日のように私たちを連れて畑仕事に精を出しました。

汗と泥にまみれ、疲れる雑草抜きや土興し等は、遊び盛りの私にとってとてもつらい仕事でした。

特に他の友人たちが、みんなで楽しそうに遊んでいる時の畑仕事は、最もつらい仕事と感じられました。

そんな中での唯一の楽しみは、畑を耕す中で出てくる古銭や戦争当時の機関銃・短銃の弾を集めること(危険な弾は後で父に没収されましたが…笑)と、収穫したトマト、キュウリ、トウモロコシ等を思いっきりほおばることくらいでした。


あれから30数年の月日が流れ、私も結婚し、6人の子供たちに恵まれました。

その子供たちがちょうど当時の私と同じ年齢になった今、父と同じことをしている自分に気づきます。

猫の額ほどの菜園で、子供たちと共に土に親しみ、野菜を育てつつ、勤勉、忍耐、責任、倹約の大切さ、生き物への慈しみや自然への感謝、そして共に家族が協力して働くことの尊さを教えているのです。

父は母と協力して、野菜を育てていたのではなく、私たちを育てていたのだと今分かります。

あのアメリカの牧場経営者のように……。

教職に就いていたわけではありませんが、父と母は、私にとって最高の教師でしたし、今も変わらぬ最高の教師です。

ジョージ・ハーバートソンの次の言葉は、私から父と母への心からの賛辞です。

「一人の父(母)親は、百人の教師に勝る。」


そこで一首。

「子や孫と 畑で野菜 育てつつ 人を育てる オジーは教師」



posted by HappyLifeRealize at 16:02| 沖縄 ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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