2011年12月04日

「カレブのために立ち上がろう……」

karebu01.jpgチェリル・C・ラント氏は、次のように語りました。

「わたしたちはいつも、人がどのような気持ちでいるかを考えるべきです。……すべての人に親切にするべきです。」

常に行いに示せるかは別として、そのように努めることはとても大切なことだと思います。

今日それに関連したとても心温まる記事を読みました。実話を元にして書かれたすばらしい記事です。皆さんに紹介します。テーマは「カレブのために立ち上がろう……」です。

     エーミー・S・テート
「兄弟愛……を思い起こしなさい。」(教義と聖約4:6)


その日、いつもと変わりなく授業が始まりました。ぼくが自分の席にすわってぼんやりしている間、担任のブラックストック先生は黒板に何か書いていました。

そのとき校長先生が、見たことのない男の子を連れて教室に入って来ました。校長先生がブラックストック先生の耳もとで何かささやいたので、その声を聞こうと、クラスのだれもが静かになりました。

みんながじろじろ見る中、男の子は教室の前に立ちました。着ている色あせたチェックのシャツがだらりと垂れ下がり、ズボンのひざには穴が開いています。前かがみになり、両手をポケットのおくにつっこんだまま、その子はゆかをじっと見つめていました。

校長先生が出て行くと、ブラックストック先生は言いました。「みなさん、カレブ・サンダース君をしょうかいしましょう。カレブくんは最近モンタナから引っこして来ました。ここからかなり遠い場所ですね。カレブ、ルークのとなりの席にすわったらいいわ。」

先生はぼくのとなりの席を指差しました。クラスのみんなは、おどおどした様子で通路を歩くカレブをながめていました。

ブラックストック先生が黒板の方に向き直ると、教室中にささやき声が広がりました。何人かは、カレブの服装について意地悪なことを言っています。「あのおかしなブーツを見てみろよ。」だれかが言いました。

すると調子を合わせて、もう一人の男の子が言いました。
「あのブーツでヒマラヤを登ろうっていうのかい。」

カレブの方にちらっと目をやると、何も書かれていないノートのページを見つめ、鉛筆をにぎりしめながら、じっとすわったままでした。いすの上で居心地悪そうにもそもそ体を動かしているところを見ると、きっとカレブに悪口が聞こえていたのでしょう。

何人かの男の子が大声でくすくす笑ったので、ブラックストック先生は書く手を止めました。

「みんなカレブと話したくてたまらないようね。ではカレブに前に出て来て少し自己しょうかいをしてもらいましょう」と先生は言いました。

みんなは静まり返り、カレブをじっと見ました。ぼくは、カレブがかわいそうになりました。カレブの後ろにすわっている男の子がカレブのいすの背をけり、冷やかしました。「行けよ、山男。」カレブはゆっくりと教室の前に進み出ました。かみの毛がところどころ両目にかかり、歩くときブーツがゆかの上を引きずっています。ぼくの周りの子たちは、またくすくす笑いました。ブラックストック先生がカレブを助けようとしたのは分かっていましたが、カレブをもっと困らせることになっただけのように思えました。

一人の男の子が手を挙げてたずねました。「モンタナのどこに住んでいたの? 岩の下かい?」

クラス中に大きな笑い声が起こりました。今度は、前の列にすわっていた女の子がたずねました。
「モンタナの人たちはみんなあなたみたいな服を着ているの?」

ぼくはいかりがこみ上げ、顔が熱くなってくるのが分かりました。だれかが止めなければ、カレブはこれから先ずっと学校で仲間外れにされるにちがいありません。でも、もしぼくがカレブのかたを持てば、ぼくまでみんなから笑い者にされるかもしれません。

そのとき、ぼくがサッカーチームの入団テストを受けたときお母さんが言ったことを思い出しました。お母さんは、旧約聖書のダビデについて話してくれました。ダビデは兄弟の中でいちばん若かったにもかかわらず、主はダビデを王にお選びになりました。ダビデがどのように見えるかは大切ではありませんでした。人は時々外見で人を判断します。しかし主は心を見られるのです。

ぼくはカレブが助けを必要としていることを知っていたので、手を挙げました。ブラックストック先生がぼくの名を呼びました。カレブは目を上げようとしません。たぶん、ぼくもカレブをからかうと思ったのでしょう。

「モンタナには、すてきなハイキングコースのあるすばらしい公園がいくつもあるって聞いたことがあるんだ。くわしく教えてくれない?」ぼくはたずねました。

教室は静まり返りました。ぼくはまた顔が赤くなるのを感じましたが、カレブはにっこりしました。思いやりのある質問を投げかけられてカレブの緊張がほぐれていくのが分かりました。カレブは、静かな声で話し始めました。

カレブの家族はモンタナにある大きな牧場で暮らしていて、カレブも自分の馬を1 頭飼っていたことを話してくれました。それから、グレーシャー国立公園のお気に入りのハイキングコースについて、また本物のくまに出会ったときの様子について話してくれました。カレブが自分の故郷について話し続けるうちに、ほかの子たちはカレブが出会ったくまや、ハイキングやロッククライミングについて質問し始めました。

放課後、ぼくはだれもバスの中でとなりにすわってくれないのではないかと思いました。リュックをぎゅっとかかえて、バスから窓の外を見つめていると、突然、かたをポンとたたかれました。カレブでした。
「ここにすわってもいい?」カレブははずかしそうにたずねました。
「もちろん!」ぼくはそう言って、体をずらして席を空けました。

friendshipping01.jpgその日、こんなことが起こるなんて思ってもみませんでした。カレブに親切にする勇気を持てたことをうれしく思います。今ではカレブにはたくさんの友達がいます。ぼくもカレブの友達の一人であることをほこりに思っています。


日々の生活の中で、少しでも人がどのような気持ちでいるかを考え、すべての人に親切に出来たら本当にすばらしいと思います。




posted by HappyLifeRealize at 00:27| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 励まし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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